久保田耕平/Kohei KUBOTAのページ

最終更新日:2017年9月5日

          

東京大学大学院農学生命科学研究科森林科学専攻

森林動物学研究室・准教授

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トピックス

第77回日本昆虫学会大会(愛媛大学)で、講演「関東地方のニホンヒメフナムシ種群の系統地理」(吉野広軌(発表者)・久保田耕平)(2017年9月3日)、「中国におけるチョウセンルリクワガタとその近縁種の遺伝的分化」(朱雪姣(発表者)、馬涛、温秀軍、久保田耕平)、「日本産ルリクワガタ属のミトコンドリア遺伝子にもとづく遺伝的分化:追加的解析から見えて来たこと」(久保田耕平(発表者)・ 朱雪姣)(2017年9月4日)を行いました。

2017年7月22日から28日まで韓国を訪問しました。江原道を中心に現地の研究者と昆虫調査を行いました。

クワガタムシ、カブトムシ学の最新研究」(豊橋市自然史博物館)が出版され、「日本列島のルリクワガタ類の分類と進化」(p17-20)「クワガタムシの共生酵母」(p36-38)を担当しました(2017年7月14日)。

昆虫と自然(Vol. 52 No. 3, 21-24)に報文「韓国におけるルリクワガタ属事情」(久保田耕平)が掲載されました。(2017年3月30日)

第61回日本応用動物昆虫学会大会(東京農工大学)で、講演「同所的に生息するルリクワガタ属3種のマイクロハビタットにおける温度環境と共生酵母の環境適応」(棚橋薫彦(発表者)・川上華子・朱雪姣・蔡正隆・渡邉花奈・深津武馬・久保田耕平)(2017年3月29日)を行いました。

東京大学「初年次ゼミナール理科テキスト・科学の技法」(東京大学出版会)が出版されました(2017年3月21日)。この中で「発展編・研究の世界へ」の「3. 身近なところに隠れている大発見:クワガタムシの隠蔽種と菌嚢」(p158-165:久保田耕平)を執筆しました。

2016年11月29日から12月4日まで台湾を訪問しました。東京大学と国立台湾大学の合同シンポジウムで講演を行い、演習林を訪れました。現地の研究者と連日深夜まで交流できました。

第7回日本甲虫学会大会(大阪市立自然史博物館)で、講演「RADシーケンス法による日本産ルリクワガタ属の系統解析」(久保田耕平(発表者)・曽田貞滋)、講演「Phylogeography of Platycerus hongwonpyoi (Coleoptera, Lucanidae) in South Korea based on mitochondrial COI gene」(朱雪姣(発表者)・金鍾國・久保田耕平)、講演「Population structure and genetic differentiation of a widespread lineage in Neolucanus swinhoei complex (Coleoptera, Lucanidae) across Taiwan island」(蔡正隆(発表者)・久保田耕平・葉文斌)を行いました(2016年11月27日)。

オサムシ自然誌研究会が長野県原村で行われました(2016年11月12-13日)。今年 の参加者は10名でした。

Journal of Asia-Pacific Entomology (20 (2017): 7-12)に笹川幸治氏らとの共著論文"Morphological phylogeny and biogeography of the Pterostichus raptor species group (Coleoptera: Carabidae) of ground beetles, endemic to the Korean Peninsula and adjacent islands" (Sasakawa K., Kim J.-L., Kim J.-K., Kubota K.)がオンライン公開されました(2016年11月9日)韓国のナガゴミムシ類の形態形質にもとづく系統関係と生物地理に関する論文です。

2016年10月8日から21日まで中国を訪問しました。広州市の華南農業大学で講演を行い、現地の研究者や学生達と交流してきました。

日本甲虫学会2016年第2回東京例会(国立科学博物館附属自然教育園)で、講演「ルリクワガタ属の種分化と進化生態」を行いました(2016年9月3日)。

第39回日本土壌動物学会大会(弘前大学)で講演「関東地方を中心としたニホンヒメフナムシ種群の系統地理」(吉野広軌(発表者)・久保田耕平)を行いました(2016年6月4-5日)。

第76回日本昆虫学会・第60回日本応用動物昆虫学会合同大会(大阪府立大学)で、小集会「近畿地方を中心とした生物地理と保全」(日本昆虫学会自然保護委員会主催)における講演「近畿地方の昆虫の複雑な生物地理と保全の問題ーオサムシ亜族とルリクワガタ族ー」(久保田耕平)(2016年3月28日)、と一般講演「クワガタムシの地理的分布と共生酵母の温度適応」(棚橋薫彦(発表者)・渡邉花奈・川上華子・久保田耕平・深津武馬)、ルリクワガタ属共生酵母の高温耐性」(久保田耕平(発表者)・ 渡邉花奈・川上華子・深津武馬・棚橋薫彦)(2016年3月29日)を行いました。

樹木医学研究(20: 11)に、前回大会の特別講演要旨「森林生態系の分解者としての虫とそれを支える菌」(久保田耕平)が掲載されました(2016年1月31日)。

昆虫と自然(Vol. 50 No. 14, 19-22)に解説記事「ルリクワガタ属の種分化と分布域形成」(久保田耕平)が掲載されました。(2015年11月30日)

第6回日本甲虫学会大会・第18回日本昆虫分類学会合同大会(北九州市立自然史・歴史博物館)で、講演「クワガタムシ科の雌成虫における卵巣の形質と進化」(棚橋薫彦(発表者)・久保田耕平)を行いました(2015年11月22日)。

第20回樹木医学会大会(東京農業大学)で、特別講演「樹木の生活を支えるミクロコスモス」における講演「森林生態系の分解者としての虫とそれを支える菌」(久保田耕平)を行いました(2015年10月24日)。

第75回日本昆虫学会大会(九州大学)で、講演「関東地方におけるヒメフナムシ属の遺伝的分化」(吉野広軌(発表者)・久保田耕平)、「日本産マルグンバイ属の系統関係」(室紀行(発表者)・久保田耕平)(2015年9月19日)、日本産ルリクワガタ属の分布形成は気候要因で説明できるか?」(久保田耕平(発表者)・ 氏家昌行・ 池田紘士)、「ルリクワガタ属共生酵母が幼虫の生育に与える影響」(川上華子(発表者)・渡邉花奈・棚橋薫彦・深津武馬・久保田耕平)(2015年9月21日)を行いました。

Forest Science and Technology(11: 153-159)にYong Hwan Park氏らとの共著論文''Community structure and distribution og ground beetles (Coleoptera: Carabidae) in Baekdudaegan Mountain, Gangwon-do, Korea" (Park Y. H., Won D. S., Jang T. W., Chae H. M., Kim J. H., Kubota K., Kim J. K.)がオンライン公開されました(2015年4月22日)。韓国江原道の山岳地帯におけるオサムシ科群集構造を解析した論文です。

オサムシ自然誌研究会が長野県原村で行われました(2015年9月12-13日)。今年 の参加者は10名でした。

宇都宮大学演習林報告(51: 1-8)に鷲見勇貴氏らとの共著論文「宇都宮大学船生演習林のオサムシ科甲虫群集の多様性」(鷲見勇貴・逢沢峰昭・久保田耕平・大久保達弘)が掲載されました(2015年3月)。

三重県レッドデータブック2015〜三重県の絶滅のおそれのある野生生物〜」が刊行されました(2015年3月)。久保田が執筆を担当したのは、「ミハマオサムシ」、「ウガタオサムシ」(以上絶滅危惧IA類)、「セアカオサムシ」、「ムロウオサムシ」、「タキハラオサムシ」、「マメクワガタ」(以上絶滅危惧IB類)、「クロカタビロオサムシ」、「ホソヒラタシデムシ」(以上絶滅危惧II類)、「クマノヤマトオサムシ」、「キンキコルリクワガタ」(以上準絶滅危惧)の10種です。

第126回日本森林学会大会(北海道大学)でポスター発表「関東地方におけるマルグンバイ属(カメムシ目)の系統関係と基本的生態」(室紀行(発表者)・久保田耕平)、企画シンポジウム「最新の森林系統地理学と将来展望」における講演「冷温帯林の昆虫の種分化過程ールリクワガタ属とその共生酵母を中心に」(久保田耕平)(2015年3月27日)を行いました。

第5回日本甲虫学会大会(倉敷市立自然史博物館)で、講演「日本産ルリクワガタ属共生酵母のキシロース発酵能および温度適応」(渡邉花奈(発表者)・棚橋薫彦・深津武馬・久保田耕平)、ユキグニコルリクワガタの共生酵母の取り込みと産卵行動」(渡邉花奈・久保田耕平(発表者)・棚橋薫彦)(2014年11月23日)を行いました。

今年も恒例のオサムシ自然誌研究会が長野県原村で行われました(2014年9月20-21日)。今年 の参加者は15名で、学生をはじめ若い人たちの参加が増えました。

第74回日本昆虫学会大会(広島大学)で、講演「房総半島に孤立分布するオサムシ類2種の形態的・遺伝的特性」(粟野雄大(発表者)・春日速水・久保田耕平)、「津市海岸のミカワオサムシ個体群の形態解析、遺伝子解析にもとづく由来の推定」(佐藤優(発表者)・長太伸章・ 秋田勝己・乙部宏・久保田耕平)(2014年9月15日)、「ナシグンバイの系統的位置とツツジグンバイ属の生態形質の進化過程」(室紀行(発表者)・久保田耕平)、「形態解析と遺伝子解析にもとづくトウカイコルリクワガタとユキグニコルリクワガタの種間関係」(久保田耕平(発表者)・ 渡邉花奈・ 久保田典子・下山良平)、「日本産ルリクワガタ属と共生酵母の共種分化過程」(渡邉花奈(発表者)・棚橋薫彦・深津武馬・久保田耕平)、「一風変わったクワガタムシと共生する新規の酵母類」(棚橋薫彦(発表者)・渡邉花奈・ 久保田耕平・細谷忠嗣・荒谷邦雄・深津武馬)(2014年9月16日)を行いました。

Journal of Asia-Pacific Entomology(17: 775-780)に渋谷園実氏らとの共著論文''Ground beetle community in suburban Satoyama - A case study on wing type and body size under small scale management" (Shibuya S., Kikvidze Z., Toki W., Kanazawa Y., Suizu T., Yajima T., Fujimori T., Mansournia MR., Sule Z., Kubota K., Fukuda K.)がオンライン公開されました(2014年8月2日)。小規模な里山管理が地表性甲虫群集の翅型と体サイズに及ぼす影響を解析した論文です。

ニイニイゼミの初鳴きを東大弥生キャンパスで確認しました(2014年7月8日)。

日本森林学会誌(96: 141-145)に佐藤里沙氏らとの共著論文「北関東の落葉採取林と未採取林のオサムシ科甲虫群集」(佐藤里沙・逢沢峰昭・久保田耕平・渋谷園実・大久保達弘)が掲載されました(2014年6月1日)。

第125回日本森林学会大会(さいたま市)でポスター発表「ツツジグンバイ属を中心とした日本産グンバイムシ科(カメムシ目)の系統関係」(室紀行(発表者)・久保田耕平)、「津市海岸のミカワオサムシ個体群の形態解析にもとづく由来の推定」(佐藤優(発表者)・ 秋田勝己・乙部宏・久保田耕平)(2014年3月28日)、講演「房総半島に孤立分布するオサムシ類2種の形態的・遺伝的変異」(粟野雄大(発表者)・春日速水・久保田耕平)、「関東平野におけるコシビロダンゴムシ科(等脚目)2種の形態および遺伝的分化」(金澤泰斗(発表者)・久保田耕平)、「日本産ルリクワガタ属共生酵母の系統関係」(渡邉花奈(発表者)・棚橋薫彦・深津武馬・久保田耕平)、ルリクワガタ属における交雑帯の発見」(久保田耕平・ 下山良平・ 久保田典子)(2014年3月29日)を行いました。

Edaphologia (93:11-27 )に唐沢重考氏・金澤泰斗氏との共著論文"Redefinitions of Spherillo obcurus (Budde-Lund, 1885) and S. dorsalis (Iwamoto, 1943) (Crustacea: Oniscidea: Armadillidae), with DNA markers for identification" (Karasawa S., Kanazawa Y., Kubota K.)が掲載されました(2014年3月7日)。関東平野に分布するコシビロダンゴムシ類の分類学的扱いに関する論文です。

千葉県生物多様性センター研究報告(7: 101-106.51)に神保克明氏らとの共同研究概要「関東地方のさまざまな植生条件における地表徘徊性甲虫群集」(神保克明・ザールキクビツェ・大澤雅彦・福田健二・久保田耕平)が掲載されました(2014年2月28日)。

Journal of Asia-Pacific Journal of Entomology(16:429-431) に笹川幸治氏らとの共著論文" Notes on the ground beetle Pterostichus togyusanus (Coleoptera: Carabidae): Phylogenetic evidence for species status and new distribution record" (Sasakawa K., Kim JL., Kim JK., Kubota K.)が掲載されました(2013年12月)。韓国のオオズナガゴミムシ類の系統関係と新分布地に関する論文です。

第4回日本甲虫学会・第50回日本昆虫学会関東支部合同大会(東京農業大学厚木キャンパス)で講演「コルリクワガタ種群の側所的分布:種の組み合わせによる分布境界パターンの相違」(久保田耕平)を行いました(2013年11月24日)。

European Journal of Entomology(110:611-615 )に棚橋薫彦氏との共著論文"Utilization of the nutrients in the soluble and insoluble fractions of fungal mycelium by larvae of the stag beetle, Dorcus rectus (Coleoptera: Lucanidae)" (Tanahashi M., Kubota K.)が掲載されました(2013年10月1日)。菌糸の可溶性成分と不溶性成分コクワガタ幼虫への栄養的価値について解析した論文です。

今年も恒例のオサムシ自然誌研究会が長野県原村で行われました(2013年9月22-23日)。今年 の参加者は13名でした。

第73回日本昆虫学会大会(北海道大学)で講演「コルリクワガタ種群2種の分布境界域における排他的分布と形質置換および3個体群間の遺伝子流動」(久保田耕平(発表者)・久保田典子)、「関東地方におけるルリクワガタ属共生酵母の系統性」(渡邉花奈(発表者)・棚橋薫彦・深津武馬・久保田耕平)、および「関東平野におけるコシビロダンゴムシ科(等脚目)の遺伝的分化」(金澤泰斗(発表者)・久保田耕平)を行いました(2013年9月14日)。

Biogeography (15: 63-65)に笹川幸治氏らとの共著論文"New distribution record of Pterostichus taebaegsanus Nemoto, 1988 (Coleoptera: Carabidae)" (Sasakawa K., Kim JL., Kim JK., Kubota K.)が掲載されました(2013年8月20日)。韓国のオオズナガゴミムシ類新分布地と同所性に関する論文です。

Biogeography (15: 85-94)に神保克明氏らとの共著論文"Ground beetle succession on Mount Fujisan" (Jmbo K., Kubota K., Kikvidze Z.) が掲載されました(2013年8月20日)。富士山の噴火跡地での地表性甲虫の遷移について解析した論文です。

学部3年生対象の森林動物学実験富士癒しの森研究所と周辺の森林での実習が行われました(2013年8月6-8日)。久保田は主として地表性甲虫類を調査する班を担当しました。天候にも恵まれ、山登りと昆虫調査を堪能できました。

ミンミンゼミの初鳴きを東大弥生キャンパスで確認しました。いよいよ暑く長い夏の始まりです(2013年7月3日)。

昆虫DNA研究会第10回研究集会のシンポジウム「日本列島をめぐる昆虫の分子系統地理」で招待講演「冷温帯林の昆虫の遺伝的分化と種分化」(久保田耕平)を行いました(2013年5月26日)。

第36回日本土壌動物学会大会(福岡教育大学)で講演関東平野におけるコシビロダンゴムシ科(等脚目)の遺伝的分化」(金澤泰斗(発表者)、久保田耕平)を行いました(2013年5月26日)。

第124回日本森林学会大会(岩手大学)で講演「コルリクワガタ2種間の強い排他的分布と推定される生殖的形質置換」(久保田耕平(発表者)・久保田典子)と、ポスター発表「落葉広葉樹二次林における落葉採集がオサムシ科甲虫相に与える影響」(佐藤里沙(発表者)・逢沢峰昭・久保田耕平・大久保達弘)を行いました(2013年3月27日)。

Population Ecology (55: 35-42, 2013)に共著論文"Mechanical reproductive isolation via divergent genital morphology between Carabus insulicola and C. esakii with implications in species coexistence" (Kubota K., Miyazaki K., Ebihara S., Takami Y.)が掲載されました(2012年12月30日)。アオオサムシとシズオカオサムシの種間交配実験を行い、また近縁各種間の交配実験の結果を参照することで、交尾器形態の多様化と種の共存について議論した論文です。

日本生物地理学会会報 (66: 7-16) に共著論文「近畿地方北部におけるトウカイコルリクワガタ近畿亜種とニシコルリクワガタ基亜種(コウチュウ目,クワガタムシ科)の分布」(久保田耕平・久保田典子・永幡嘉之・乙部宏)が掲載されました(2011年12月20日)。

第72回日本昆虫学会大会(玉川大学)で講演「ブナアオシャチホコのミトコンドリア遺伝子にもとづく遺伝的分化」(久保田耕平(発表者)・深谷緑・間野隆裕・佐藤信輔・鎌田直人)、「クワガタムシ科における共生真菌の多様性と種特異性」(棚橋薫彦(発表者)・細谷忠嗣・久保田耕平・荒谷邦雄・深津武馬)、および「地表徘徊性甲虫の群集集合:環境要因と競争の影響」(渋谷園実(発表者)・Kikvidze Zaal・福田健二・久保田耕平・大澤雅彦)を行いました(2012年9月17日)。

今年も恒例のオサムシ自然誌研究会が長野県原村で行われました(2012年9月8-9日)。今年 の参加者は10名でした。

久保田耕平監修の「四季の森公園の生き物たち」(神奈川県立四季の森公園管理事務所 企画・編集・発行, 27pp.)が発行されました(2012年8月)。

学部学生対象の森林動物学実験富士癒しの森研究所と周辺の森林での実習が行われました(2012年8月6-8日)。晴れたかと思えば大雨も降るという微妙な天候で多少濡れることはありましたが、予定通りの内容で実習を終えることができました。

月刊むし(No. 498, 10-18)に解説記事「日本産ルリクワガタ属の系統と進化(4)ー遺伝子解析ー」(久保田耕平・永幡嘉之・池田紘士・久保田典子・乙部宏・梅津和夫)が掲載されました(2012年7月25日)。

第123回日本森林学会大会(宇都宮大学)で講演「ブナアオシャチホコの遺伝的分化」(久保田耕平(発表者)・深谷緑・間野隆裕・佐藤信輔・鎌田直人)、「関東平野におけるコシビロダンゴムシ科(等脚目)の遺伝的分化」(金澤泰斗(発表者)、久保田耕平)、「山地性昆虫オオトラフハナムグリ種群の遺伝的分化と房総半島個体群の特徴」(杉浦渓(発表者)・久保田耕平)、「日本産アリガタハネカクシ属の系統関係と関東山地における2種の分布接触帯の状態(伏見速雄(発表者)・岸本年郎・久保田耕平)を行いました(2012年3月28日)。

第59回日本生態学会大会(Joint meeting of the 59th annual meeting of ESJ and the 5th EAFES international congress: 龍谷大学)で講演「地表徘徊性甲虫の群集集合に影響を及ぼす要因」(渋谷園実(発表者)・キクビツェザール・福田健二・久保田耕平・大澤雅彦)、「Environmental and feeding preference of ground dwelling beetles (Tenebrionidae) in a volcanic desert on Mt. Fuji」(Matsuo Y.(発表者), Jimbo K., Kubota K., Nara K., Kikvidze Z.)を行いました(2012年3月19-20日)。

日本生物地理学会会報 (66: 7-16)に神保克明氏らとの共著論文「富士山の一次遷移過程の異なる環境における地表性甲虫群集とその季節変動」(神保克明・久保田耕平・ザール キクビツェ)が掲載されました(2011年12月20日)。

今年2度目の訪韓で、現地研究者とともに各地へ採集調査に出かけて来ました(2011年10月8日-15日)。チョウセンルリクワガタの採集や、オサムシ類の調査に関する意見交換を行いました。

Entomological Scienceに共著論文"Diversification process of stag beetles belonging to the genus Platycerus Geoffroy (Coleoptera: Lucanidae) in Japan based on nuclear and mitochondrial genes" (14: 411-427; Kubota K., Nagahata Y., Ikeda H., Kubota N., Otobe H., Umetsu K.)が掲載されました(2011年10月5日)。日本産ルリクワガタ属の分化過程核遺伝子ミトコンドリア遺伝子の解析から推定した論文です。COI遺伝子の分岐年代推定によって、朝鮮半島のチョウセンルリクワガタから約250万年前に分化した日本産ルリクワガタ属は、約170万年前にコルリクワガタ種群その他すべての種に分化したと推定されました。その他、複数のミトコンドリア遺伝子の浸透が示され、種群による種分化パターンの相違が示されています。また、ルリクワガタ属の種分化や遺伝的多様化東日本よりも西日本で著しく、孤立傾向の強い西日本の冷温帯林が、そこに棲むルリクワガタ属のような昆虫の多様性創出にとって重要であることが示唆されました。

恒例のオサムシ自然誌研究会が長野県原村で行われました(2011年9月19-20日)。今年は9名が参加し、最近の研究報告や情報交換を行いました。

第71回日本昆虫学会大会(信州大学)で講演「日本産アリガタハネカクシ属の系統関係と分布境界域における近縁種間の遺伝子流動」(伏見速雄(発表者)・岸本年郎・久保田耕平)、「山地性昆虫オオトラフハナムグリ種群の系統と種分化過程」(杉浦渓(発表者)・久保田耕平)、および「「ルリクワガタPlatycerus delicatulusの個体群分化と後氷期の北進」(久保田耕平(発表者)・永幡嘉之・池田紘士・久保田典子・乙部宏・梅津和夫)を行いました(2011年9月17-19日)。

学部学生対象の森林動物学実験・富士演習林実習が行われました(2011年8月9-11日)。今年は晴天に恵まれ、標高1000mとは思えないような暑さでした。今年も久保田は地表性甲虫班を担当し、ブナ林や二次林でのピットフォールトラップ調査を行いました。山中湖畔では、エゾゼミの声に混じって、何とクマゼミの声が聞こえて来ました。

月刊むし(No. 486, 19-24)に解説記事「日本産ルリクワガタ属の系統と進化(3)ーコルリクワガタ種群の分布境界域と種間の遺伝子流動ー」(久保田耕平・久保田典子・乙部宏)が掲載されました(2011年7月25日)。

2011年6月27日から7月7日まで訪韓しました。現地の研究者と情報交換し、一緒に昆虫調査を行いました。当初は大雨に悩まされましたが、後半には天候にも恵まれ、様々な昆虫に出会えました。平昌(ピョンチャン)での冬季オリンピック開催が決定した日には、道庁の近くに宿泊しており、深夜のお祭り騒ぎが聞こえて来ました。

European Journal of Entomologyに渋谷園実氏らとの共著論文"Assembly rules in ground beetles: what decides comunity structure, environmental factors or competition?" (108: 453-459; Shibuya S., Kubota K., Osawa M., Kikvidze Z.)が掲載されました(2011年7月1日)。オサムシ科の群集構造の解析にrarefaction analysis、その他の多変量解析と併せて、調査対象となった森林では種間競争よりも環境要因が群集構造の決定に寄与していると結論づけた論文です。

Entomological Scienceに共著論文"Gene flow between two closely related species in the acuticollis species group (Coleoptera, Lucanidae, genus Platycerus) near their distribution border based on the morphology and mitochondrial gene" (14: 198-202; Kubota K., Kubota N.)が掲載されました(2011年4月6日)。コルリクワガタユキグニコルリクワガタの混棲地を含む分布境界付近における交尾器形態遺伝子流動を検討し、遺伝子流動が強く制限されていることからこれらを別種とした扱いが妥当であると結論づけた論文です。

千葉日報社から「市民の力で湧水自然を守る・こんぶくろ池物語(NPO法人こんぶくろ池自然の森とアドバイザー会議編)」が出版されました。私も、「第四章 動物相,昆虫の生態」(49-58, 久保田耕平・市川清・松清智洋)を執筆しています(2011年1月21日)。

日本生物地理学会会報 (65巻)に共著論文「「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」にもとづく緊急指定種,タカネルリクワガタPlatycerus sue(コウチュウ目,クワガタムシ科)のミトコンドリア遺伝子の多様性」(65: 151-158; 久保田耕平・久保田典子・乙部宏)、「京都府北部におけるコルリクワガタ種群the acuticollis species group(コウチュウ目,クワガタムシ科)の分布」(65: 159-161; 久保田耕平・久保田典子)、「タカネルリクワガタPlatycerus sue(コウチュウ目,クワガタムシ科)の飛来樹種」(65: 189-191; 久保田耕平・久保田典子)が掲載されました(2010年12月20日)。

Zootaxa (2648: 1-31)に西川正明氏らとの共著論文"Taxonomic redefinition and natural history of the endemic silphid beetle Shilpha longicornis (Coleoptera: Silphidaea) of Japan, with an analysis of its geographical variation" (Nishikawa M., Ikeda H., Kubota K., Sota T.)が掲載されました(2010年10月18日)。ホソヒラタシデムシヤマト(オオダイ)ヒラタシデムシの各地の標本にもとづく形態変異、遺伝的変異を検討し、後者(S. yamatonaS. imitator)を前者(S. longicornis)のシノニムとした論文です。

広報すずか(鈴鹿市の広報紙)2010年10月5日号(No. 1325: 3)の「特集1 生物多様性」のコーナーに、記事「いのちとくらしを支える生物多様性」(久保田耕平)が掲載されました。

第70回日本昆虫学会大会(山形大学)で講演「冷温帯林におけるオオトラフハナムグリ種群の遺伝的分化」(杉浦渓(発表者)・久保田耕平)、および「「種の保存法」による緊急指定種タカネルリクワガタの遺伝的多様性」(久保田耕平(発表者)・久保田典子・乙部宏)を行いました(2010年9月19日)。

NHK BSテレビ いのちドラマチックVol.13 「オオクワガタービンで生まれる”黒いダイヤ”ー」に出演しました(放映日2010年9月8日、9日)。

恒例のオサムシ自然誌研究会が長野県原村で行われ、10名の参加者によって、研究報告や議論が行われました(2010年9月4-5日)。

Biogeography (12: 53-64)に氏家昌行氏、石川良輔氏との共著論文"Geographical variation of Carabus (Ohomopterus) esakii Csiki, 1927 (Coleoptera Carabidae) in Japan" (Ujiie M., Ishikawa R., Kubota K.) が掲載されました(2010年8月20日)。シズオカオサムシの分布域のほぼ全域から得られた多数の標本に基づき、交尾器やエリトラの形態を精査し、地域タイプを分類しました。交尾器の計測値による判別分析を行った他、分布域西部の個体群を新亜種として記載しました。

Biogeography (12: 49-52)に論文"Discovery of Carabus (Ohomopterus) dehaanii Chaudoir, 1848 (Coleoptera, Carabidae) from the Ôsumi Peninsula, Kyushu, Japan: description of a new subspecies" (Kubota K.) が掲載されました(2010年8月20日)。これまで記録のなかった鹿児島県大隅半島で発見されたオオオサムシの形態を精査したところ、他地域の個体群には見られない、雄交尾器の特徴をもつことがわかったので、新亜種として記載しました。

学部学生対象の森林動物学実験・富士演習林実習が行われました(2010年8月9-11日)。生憎の雨模様でしたが、地表性甲虫班水生昆虫班に分かれての班別調査を実施しました。主に久保田が担当した地表性甲虫班では、ピットフォールトラップ調査を行い、ホソアカガネオサムシ、フジクロナガオサムシなどのオサムシ類やホソヒラタシデムシ、センチコガネ等が多くみられました。学生諸君は、環境要因と個体数の対応を検討する解析にも熱心に取り組んでいました。

Environmental Entomology(39: 1336-1343)に土岐和多瑠氏との共著論文"Molecular phylogeny based on mitochondrial genes and evolution of host plant use in the long-horned beetle tribe Lamiini (Coleoptera: Cerambycidae) in Japan" (Toki W., Kubota K. )が掲載されました(2010年8月3日)。日本産ヒゲナガカミキリ族の分子系統を示し、成虫・幼虫の食性進化を検討した論文です。これによって、主要な害虫を含む針葉樹食のMonocamus属の1群は、派生的な単系統群であることが明らかになりました。

桑名市メディアライブにて、講演「東海地方の昆虫世界〜今村先生との思い出とともに〜」(久保田耕平)(COP 10パートナーシップ事業「今村コレクションの昆虫世界」記念講演)を行いました(2010年7月25日)。

月刊むし(No. 474, 8-14)に解説記事「日本産ルリクワガタ属の系統と進化(2)ー形態解析ー」(久保田耕平・久保田典子・乙部宏・永幡嘉之)が掲載されました(2010年7月23日)。

日本機械学会誌(113: 436-437)に記事「昆虫の変態と付属肢の発達」(久保田耕平)が掲載されました(2010年6月5日)。

第57回日本生態学会大会(東京大学)で講演(「コルリクワガタ種群の種の分布境界域の状態」:久保田耕平・久保田典子)を行いました(2010年3月17日)。

Ecological Entomology(35: 307-316)に池田紘士氏らとの共著論文"Diverse diet compositions among harpaline ground beetle species revealed by mixing model analyses of stable isotope ratios" (Ikeda H., Kubota K., Kagawa A., Sota T. )が掲載されました(オンライン公開2010年1月26日)。ゴモクムシ類の食性安定同位体比によって検討した論文です。

Naturwissenschaften (97: 311-317)に棚橋薫彦氏らとの共著論文"Discovery of mycangia and associated xylose-fermenting yeasts in stag beetles (Coleoptera: Lucanidae)" (Tanahashi M., Kubota K., Matsushita N., Togashi K.)が掲載されました。(2010年2月9日)クワガタムシ科成虫雌が腹部末端近くに、共生微生物を保持する器官(菌嚢)をもつことを世界で初めて発見したという論文です。

第69回日本昆虫学会大会小集会<第8回穿孔性昆虫を語る会>(三重大学)で講演(「日本産ルリクワガタ属の生物地理」:久保田耕平・永幡嘉之・久保田典子・乙部宏・梅津和夫)を行いました。(2009年10月11日)

昆虫と自然(Vol. 44 No. 11, 5-7)に棚橋薫彦氏との共著解説記事「クワガタムシと菌類の関係:一方的な利用と共生」(棚橋薫彦・久保田耕平)が掲載されました。(発行日:2009年10月30日)

Entomological Science (12: 308-313) に笹川幸治氏との共著論文"Phylogeny of ground beetles subgenus Nialoe (s. lat.) Tanaka (Coleoptera: Carabidae; genus Pterostichus): A molecular phylogenetic approach" (Sasakawa K., Kubota K.)が掲載されました。(オンライン公開2009年9月24日)ナガゴミムシPterostichusNialoe亜属の分子系統樹が示されています。

Biological journal of the Linnean Society (98: 452-467)に池田紘士氏らとの共著論文" Different phylogeographic patterns in two Silpha species (Coleoptera: Silphidae) affected by climatic gradients and topography" ( Ikeda H., Kubota K., Cho Y.-B., Lian H., Sota T .)が掲載されました。(オンライン公開2009年9月14日)日本におけるヒラタシデムシとホソヒラタシデムシ気候依存的な異なるタイプの遺伝的分化を比較検討しています。

Biogeography (11: 57-72)に共著論文"A morphological phylogeny of the genus Platycerus (Coleoptera, Lucanidae) in Japan" (Kubota K., Kubota N., Otobe H., Nagahata Y.)が掲載されました。(2009年8月20日)日本産ルリクワガタ属の形態解析による系統樹が示されました。

月刊むし(No. 462, 6-21)に解説記事「日本産ルリクワガタ属の系統と進化(1)ーコルリクワガタ種群の分類ー」(久保田耕平・久保田典子・乙部宏)が掲載されました。(2009年7月22日)

産総研深津研究室の公開セミナーで講演「昆虫における隠蔽種の発見-コルリクワガタ種群の例-」(久保田耕平)を行いました。(2009年4月14日)

日本生物地理学会賞を受賞しました。(2009年4月5日)

第64回日本生物地理学会年次大会(立教大学)シンポジウム<”種”をめぐる諸問題:錯綜する論争と解決への道筋>で講演(「コルリクワガタ種群における隠蔽種の発見」:久保田耕平・久保田典子・乙部宏)を行いました。(2009年4月5日)

昆虫と自然(Vol. 44 No. 5, 16-21)に解説記事「新しく発見されたコルリクワガタ種群の隠蔽種」(久保田耕平・久保田典子・乙部宏)が掲載されました。(2009年3月30日)

第120回日本森林学会大会(京都大学)でポスター発表(「冷温帯林の分布様式とルリクワガタ属の種分化の関係」:久保田耕平・久保田典子・乙部宏)を行いました。(2009年3月27日)

Molecular Ecology (18: 1408-1421)に長太伸章氏らとの共著論文"Historical divergence of mechanical isolation agents in the ground beetle Carabus arrowianus as revealed by phylogeographic analyses" (Nagata N., Kubota K., Takami Y., Sota T.)が掲載されました。(2009年3月12日)ミカワオサムシの遺伝的分化と交尾器進化に関する論文です。

三重昆虫談話会総会・第140回日本鱗翅学会東海支部例会合同大会(三重県津市)で講演(「コルリクワガタ種群の分類学的改訂と形態解析」:久保田耕平・久保田典子・乙部宏)を行いました。(2009年3月8日)